卓球女子の福原愛(26=ANA)が9日、ワールドツアー中国オープンを終え“大きな手土産”を持って帰国した。準々決勝で世界ランク1位の丁寧(中国)に3-4と惜敗したが「トップとの距離が縮まってきている。成長を感じられたし、自信になりました」。丁寧が中国メディアに「裏をかかれて、まったく分からなかった」と話すのを隣で聞いて、「世界チャンピオンに言われて、やった~って感じでした」と笑顔が止まらなかった。

 1回戦ではカット対策が実り、北朝鮮選手に0-3から大逆転。2回戦は4月の世界選手権3位の木子(中国)に4-3で競り勝った。「今までで一番楽しい。試合が終わるとオフにしたいってタイプなんですけれど、最近は自分からオフにも卓球の話がしたい」。8日に発表された世界ランクは自己最高タイの6位に浮上。「ランクよりも、もっと試合をしたいと思える」。心身ともに充実するパワーは「楽しさ」が源だ。