4大大会に次ぐマスターズ大会初優勝を狙う世界4位の錦織圭(25=日清食品)が初戦を突破した。

 今季ツアー2勝目を挙げた4月のバルセロナオープン決勝の再現となった試合は、同48位のアンドゥハール(スペイン)に6-3、6-3のストレートで勝ち3回戦に進出。先週のシティ・オープン(米ワシントン)でツアー通算10勝目を挙げた勢いで快勝した。

 降雨で試合が約1時間半遅れで始まった。「嫌な待ち時間で入りが難しかった」。加えて、先週と同じハードコートでも、球足のペースが微妙に異なる。錦織は、先週優勝したことで9日の最終日まで残り、今大会入りしたのが2日前の10日。環境などのコートになれる時間が短く、「リズムがつかみづらかった」と、滑り出しはタイミングが合わない場面も見られた。しかし、「大事なところで集中できた」と、第1セット2-3から7ゲームを連取して主導権を握ると、そのまま押し切った。

 3回戦では、同14位ゴフィン(ベルギー)と同32位クエリー(米国)との勝者と対戦する。

 錦織は、右足親指にできたできものを手術するため、昨年の今大会を欠場していた。