宮崎で合宿中のラグビー日本代表は19日、トップキュウシュウの宗像サニックスと合同で実戦練習を行った。

 主審はフランス人のジェローム・ガルセス氏が務めた。同氏は日本のW杯イングランド大会(9月18日)初戦の南アフリカ戦(日本時間20日、ブライトン)でも主審を務める。「国際レベルのレフェリーに来てほしかった」とエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(55、HC)が希望して呼んだ。

 レフェリーの判断が流れを決めることも少なくないラグビーでは、特徴を知ることは勝利への重要なポイントとなる。ガルセス氏は22日のウルグアイ戦(福岡・レベスタ)でも主審を務める可能性が濃厚となっている。ジョーンズHCは「サニックス戦からは大半のメンバーを変える」と話しており、代表メンバーほぼ全員が“予行演習”を行える算段だ。

 実際にガルセス氏のレフェリングを体感したNO8ホラニ龍コリニアシ(33=パナソニック)は「立ってプレーしなければいけないという基本に忠実だった。倒れるとすぐに反則をとられる」と分析。またWTB福岡堅樹(22=筑波大)は「守備側の動きもちゃんと見てくれている。やりやすかった」と話した。

 過去2大会に出場したロック大野均(37=東芝)も「これは記憶にない」と話す。南アフリカは世界ランク2位の優勝候補。金星をつかみとるため、細かい部分まで準備を怠らない。