世界ランク4位の日本は、同6位のドミニカ共和国との2時間59分に及ぶ激闘の末、3-2で競り勝った。通算4勝1敗とし、勝ち点12で3位。パワーと高いレシーブ力を誇る相手に持ち前のつなぐバレーで対抗し、総力戦で接戦を制した。上位2カ国に与えられる16年リオデジャネイロ五輪の出場権獲得へ前進した。次戦は30日に、仙台で同23位のペルーと対戦する。

 第3セットを30-32で落とし、漂いかけた敗戦ムードを全員で吹き飛ばした。その中心にいたのが途中出場の内瀬戸真実(23=日立)。安定したレシーブで苦しんでいた相手の強打のサーブを止めた。170センチの身長で、スパイクも7本決めた。真鍋監督は「彼女が入ってかなり安定した。今日は内瀬戸がチームを救った」と絶賛。内瀬戸は流れを変えたレシーブについて「大会前は練習の大半を拾う練習に費やした」と明かし、胸を張った。

 研究されてスパイクが決まらない古賀に代わってこれまた途中出場の石井も9得点と踏ん張り、古賀の復活につなげた。終盤からふたたび出場してチーム最多19得点を挙げた古賀は「外から相手の動きを見て、落ちついて助走のコースを変えられた」と、石井に感謝した。先発、控えの選手がそれぞれの役割を果たし、この日不調で途中交代した木村主将の穴まで埋めた。