世界4位の錦織圭(25=日清食品)がまさかの初戦敗退となった。

 同41位のペア(フランス)にフルセットの末、2-3で敗れた。

 第1セット、ペアは強打のサーブと巧みなドロップショットを駆使し、さらに際どいコースへのショットには細かくチャレンジを要求。錦織はなかなかリズムが作れない。第1セット第3ゲームでペアに先にブレークを許すと、そのままお互いにキープし合う展開でペアに第1セットを奪われる。

 徐々にリズムに乗ってきた錦織は、第2セット第6ゲームでこの試合初めてブレーク。そのままの勢いで第2セットを奪い返した。さらに第3セットでも第7ゲームでブレークし、ペアにブレークを許さない堅実な戦いでセットを連取。

 しかし、終盤にペアが底力を見せる。

 第4セットはお互いにサービスキープしあい、6-6でタイブレークに。錦織はタイブレークを6-8で落とし、最終セットにもつれ込んだ。

 最終セットも先にペアがブレーク。強打とドロップショットが冴えはじめ、錦織はなすすべなく最終セットを落とした。

 昨年準決勝で世界1位のジョコビッチを破り、自身初の4大大会準優勝を果たすなど好相性の大会で錦織が早くも姿を消すことになった。