第4シードの世界4位の錦織圭(25=日清食品)を破る番狂わせを起こした同41位のブノワ・ペア(フランス)は、「自信はあった。自分のキャリアで最高の勝利だ」と、ひげをたくわえた顔をほころばせた。

 前日までの練習では不調だったというサーブが大当たりし、サービスエースは合計21本。凡ミスも67あったものの、決定打は錦織の34を大きく上回る64を奪うなど、攻撃的な姿勢が実を結んだ。

 錦織との過去の対戦は2戦2敗。組み合わせが決まった時は「運が悪いと思った」という。しかし、今季は7月にツアー初優勝を果たすなど勢いがあった。ノーシードながら秘めた実力を発揮し「もっと上を目指す」と鼻息が荒かった。