柔道の世界選手権(アスタナ=カザフスタン)に出場した日本代表が1日、成田空港に帰国して記者会見を開き、男子の井上康生監督は「リオに全てが懸かっている。チームは間違いなく進化しており、さらなる強さを身に付けられるように頑張る」と来年のリオデジャネイロ五輪に向けて気を引き締めた。

 男女各7階級の個人戦で3個ずつの金メダルを獲得。これまで苦戦してきた階級で初優勝を遂げた若手の台頭が目立ち、大きな収穫を得た。

 男子81キロ級を日本勢として初めて制した永瀬貴規(筑波大)は「本当の勝負は来年」と気合を入れ、同100キロ級の羽賀龍之介(旭化成)は「何としても結果を残したかった」と初出場優勝を喜んだ。女子78キロ級で頂点に立った梅木真美(環太平洋大)は「今までやってきたことが出せた」と手応えを口にした。