2020年東京五輪の追加種目選定で落選した全日本ボウリング協会(武部勤会長)が6日、「選考過程の透明性に疑問を持っている。客観性のある合理的な選考理由を示す必要がある」などとして、大会組織委員会の武藤敏郎事務総長に詳細な説明や採点結果などの情報公開を求める要望書を提出した。

 同協会は「(選出された)5競技ありきの選考であったと推測される。不透明感の残る選考結果発表を機に、20年への期待がそがれることを大いに危惧する」と主張。13日までに要望書への回答を求めた。組織委は「内容を確認し、回答方法について検討する」とした。

 組織委は最終選考に残った8競技から野球・ソフトボールや空手など5競技の18種目を選んで国際オリンピック委員会(IOC)に提案し、ボウリングはスカッシュ、武術とともに落選した。