女子バドミントン界の「スーパー高校生」山口茜(18=福井・勝山高)が6日、来春入社が内定している再春館製薬所の「入団選手発表会」に出席し、16年リオデジャネイロ五輪や20年東京五輪での金メダルを目標に掲げた。

 同チームには12年ロンドン五輪女子ダブルス銀メダリストの垣岩令佳も所属するが「先輩に続いて出場し、結果では超えていきたい」ときっぱり。今年は史上初の高校総体個人3連覇を達成。ロンドン個人金の李雪■(中国)に2度勝利するなど、世界ランキングも10位に浮上し、リオ五輪の代表圏内に位置している。本拠の熊本県ではなく、都内の高級ホテルの代表格、帝国ホテルでのお披露目も期待の表れ。集まった報道陣もテレビカメラ約50台など約250人という注目度だった。

 来春までは内定選手として登録されている日本リーグではなく、「五輪レース」と呼ばれる国際大会が主戦場となる。それでも「これからはお給料をもらってバドミントンが仕事になる。最後まで諦めない責任、自覚を持つ」。人生初のメーク姿で力強く言った。

 また、同期となる高校総体女子ダブルス女王の志田千陽(ちはる、18=青森山田高)と、同5位でサウスポーの小野菜保(なお、18=石川・金沢向陽高)も参加した。

 志田は「試合の時はドキドキワクワクですけれど、今日はガクガク」と緊張しながらも、「このチームで一番輝きたい。熊本で馬肉が食べたい」と持ち味の笑顔を見せた。小野も「五輪に出ている方が多いので、世界を身近に感じられると思う。自分の限界に挑戦したい。私も五輪でメダルをとれる選手になりたい」と、山口との切磋琢磨(せっさたくま)を誓った。

 ■は草カンムリに内