国内で全米決勝の再現だ! 楽天ジャパン・オープン2連覇を狙う世界6位の錦織圭(25=日清食品)が、今日9日の準々決勝で、昨年の全米オープン決勝で敗れた同14位のチリッチ(クロアチア)と対戦することになった。チリッチが同48位のジョンソン(米国)を6-3、6-3で破った。錦織のチリッチ戦は過去6勝3敗で、日本では初対戦となる。

 錦織が同世代のライバルと日本で初めてラケットを交える。8日、チリッチが2回戦でストレート勝ちし、10度目の対戦が決まった。錦織は7日の2回戦に勝った後に「相手も調子が良くなっている。(対戦を)楽しみにしている」と話すなど準備は万全だ。

 チリッチには昨年の全米決勝で敗れたが、今年8月のシティ・オープン(米ワシントン)の準決勝で雪辱した。しかし、過去9戦中5戦がフルセットの激戦だけにホームの声援を力に変えたいところ。この日は、大勢のファンが立ち入り禁止の練習コートの外に押し寄せる中、国内44位の佐藤文平と約1時間練習した。

 今季優勝がないチリッチも「日本で彼と対戦するのは特別な感じ」と対戦を心待ちにする。両者ともに最終戦ATPツアー・ファイナル(11月・ロンドン)出場を見据え、負けられない一戦となる。