ラグビーW杯イングランド大会を終えた日本代表が米国戦から一夜明けた12日、宿泊先の英国チェルトナムの宿舎で会見を行った。

 出席したエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、55)は「(全体で)9位のチームとして終えることは日本にとって偉業。リーチ主将、そして選手の功績だ。パフォーマンスはすばらしかった。質、情熱、勇気。これがレガシーとして引き継がれていくでしょう」と話した。

 体格に劣る日本代表がラグビーに新しい可能性を見いだした。初戦ではフィジカル世界一と言われる南アフリカに対し、粘りと体力勝負で競り勝った。「ラグビーはパワーと衝突のスポーツ。パワーだと大きく差がある。それでも工夫してゲインラインを超える(前に出る)方法をみつけ、体を張った。そこがなくなりつつあった。体が大きい人しか勝てないスポーツに変わってきていた。違う方法でも戦えることを証明した」。と胸を張った。

 2019年には日本でのW杯が待っている。ジョーンズHCは「8強に進出することは非常に難しいでしょう」と冷静に分析した。「W杯では経験がものを言う。CTBは層が薄い。WTBも。いろんなプランニングが必要」と指摘した。同時に「不可能とはいっていない。可能です。問題を見極めて解決法をさぐらないといけません」と提言した。