ラグビーの第8回ワールドカップ(W杯)イングランド大会で1次リーグ敗退ながらも初の1大会3勝をマークした日本代表が13日、ロンドンから羽田空港へ帰国し、東京都内のホテルで記者会見に臨んだ。今大会限りで退任するエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(55)は「新しいラグビーの歴史をつくった」と2012年の就任から猛練習で鍛え上げたチームの躍進に胸を張った。

 大会前までW杯1勝だった日本は、大会2度優勝の南アフリカ戦での歴史的勝利で世界を驚かせた。サモアと米国も破り、通算3勝1敗と健闘した。リーチ・マイケル主将(27=東芝)は「勝つ文化ができた」と意義を強調。得点源になった五郎丸歩(29=ヤマハ発動機)は「楽しく最高の時間だった」と充実感に浸った。

 1次リーグ3勝で敗退する初めてのチームとなり、目標に掲げた準々決勝進出は逃したが、日本で開催される次回の2019年大会に弾みをつけた。リーチが「3勝したことは日本のラグビーにとって大きなステップ」と言えば、五郎丸は「19年に向けていい仕事をできたという実感はある」と手応えを口にした。