世界最高のジムナスト、内村航平(26=コナミスポーツク)を擁する日本が、悲願の団体金メダルに輝いた。6種目の合計270・818点で、78年ストラスブール(フランス)大会以来37年ぶり、五輪を含めると04年アテネ五輪以来の頂点に立った。終盤の平行棒と鉄棒で内村を含めてチームに計3つの落下があったが、前半種目の貯金を生かして逃げ切った。

 37年ぶり金メダルの陰には、全6選手の家族の応援があった。とりわけ母親軍団は6人全員が現地に足を運び、内村の母周子さんが手配した観戦チケットを手に、選手を鼓舞した。白井の父勝晃さんと母徳美さん、田中の父章二さんと母誠子さんは夫婦そろっての応援。加藤は父裕之さんが日本チームのコーチであり、母由美さんがスタンドに。白井の父勝晃さんは「家族が子どもの背中を押してやることが大切。よくやってくれた」と笑みを浮かべていた。