2季ぶりにGPシリーズに復帰した元世界女王の浅田真央(25=中京大)が優勝を飾った。

 前日6日のショートプログラム(SP)で後続に約6点差をつけて迎えたフリーは125・75点で3位だったが、合計197・48点でGPシリーズ15勝目を挙げ、日本選手最多を更新した。11年ロシア杯から続く連勝記録も8まで伸ばし、最多となった。

 浅田は冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は成功させたが、その後の連続ジャンプの後半、3回転ループで転倒するなどミスもあり、得点は伸びなかった。演技後「今日のフリーは自分としてもまだまだやることがあって、課題もたくさんあると感じました。次に向けて、時間は少ないですが、フリーを中心に練習したい。今日の演技には満足していません」などと話した。

 昨季から演技前にスタート位置につくまでの時間が1分から30秒に短縮されていたが、「勘違いしてました」。33秒を要してしまい、1点減点された。2季ぶりの復帰で試合勘は万全でないが、演技点などでカバーした。

 次戦は27日開幕の第6戦・NHK杯に出場。シリーズ6戦の上位6人に与えられる来月のGPファイナル(スペイン・バルセロナ)出場権を目指す。

 SP2位の本郷理華(19=邦和スポーツランド)はフリーでトップの129・97点を挙げ、自己ベストを更新する合計195・76点で2位となった。昨季世界選手権3位のエレーナ・ラジオノワ(16=ロシア)が3位だった。