3度目の夢舞台への現在の心境は…。フィギュアスケートのグランプリシリーズ第3戦中国杯(北京)で優勝した浅田真央(25=中京大)が8日、エキシビションに出演。18年平昌五輪について「次の試合に向けての方が大きいですが、頭の隅のほうには五輪というものはあります」と見通した。5月の復帰宣言時には描けなかったが、「調子もいい状態できている」と前向きな気持ちが生まれた。

 ベテランとしての役割も大きい。日本連盟の小林強化部長は「お手本としても期待しています」と話す。今大会、初めて浅田と遠征した本郷は「勉強になることが多かった」という。集中の仕方などに目を見張った。当人は「一番上として、自分のやるべきことをしっかり」と思う姿が、後輩の学びになっていた。

 この日は男子優勝のフェルナンデスと互いの演目の一部を演じ合い、笑顔があふれた。手本としても試合を重ねるにつれ、五輪もより明確に見えてくるだろう。(北京=阿部健吾)