北島康介(33=日本コカ・コーラ)が07年以来、5度目のMVPに輝いた。最年長33歳での3冠獲得が評価された。前回獲得した時は翌年の北京五輪で2大会連続2冠を達成。「ありがたいですね。来年頑張れよということかな」と笑顔を浮かべた。

 今大会では50、100、200メートル平泳ぎで優勝。100、200メートルでは世界選手権代表の小関也朱篤(23)立石諒(26)を抑えた。先月のW杯では逆に3種目すべてで予選落ちしていただけに、復調ぶりを示した。恩師の平井伯昌コーチからも「よく頑張るな。泳ぎのテクニックが良くなっている。練習が足りない中で素晴らしい泳ぎをみせた」と絶賛された。

 五輪代表選考会を兼ねた来年4月の日本選手権まで4カ月余り。5大会連続五輪出場へ、27日からは萩野らとともにスペイン高地合宿に出発する。5歳から水泳を始めた同センター。8年ぶり5度目のMVPは、水泳人生の原点の地からのエールになる。