早大学院がライバルの慶応を下し、関東大会最多連覇を6に伸ばした。早大学院が2度リードも追いつかれて、14-14でタイブレークに突入した。

 先攻の慶応がTD後のTFPキックを失敗も、早大学院はTDパスを決めてキックも成功。6年連続10度目の優勝を飾った。29日の立命館守山対関西学院の関西大会決勝の勝者と、12月23日に横浜スタジアムで日本一をかけて対戦する。

 早大学院が押し気味で第1QにQB柴崎からRB高瀬へのパスで先制した。後半にパントブロックされて同点とされたが、第3QにもTDパスで再びリードした。第4Qに慶応のランを止められず、18プレー目にランTDでまた同点。そのまま14-14でタイブレークとなった。先攻した慶応がランでTDしたがTFPキックを左へ外す。後攻の早大学院はまたパスでTDし、K中川がキックを成功させてサヨナラ勝ちした。

 3TDパスを決めた柴崎は、夏に右肩を骨折して今月の関東大会からようやく復帰した。「第4Qにインターセプトされ、最後はパスを決めて勝ちたかった。もう1つ勝たないと意味がない」と、昨季6連覇を阻まれた関西学院に雪辱して日本一が目標。今季は兄貴分の早大も関東を制したが前日、慶大に大敗した。両チームを兼務する浜部監督は「しっかり準備をして頑張りたい」とダブル日本一を目指す。