国際スケート連盟(ISU)は23日、パリで発生した同時多発テロを受けて大会途中で中止したフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦、フランス杯について、ショートプログラム(SP)またはショートダンスの順位を最終成績にすると発表し、男子でSP1位だった宇野昌磨(愛知・中京大中京高)のGP初優勝とファイナル(12月・バルセロナ)進出が決まった。

 第1戦で2位に入った17歳の宇野は、浅田真央(中京大)らに並ぶGPデビューから2戦目での優勝となった。村上大介(陽進堂)は3位、女子の村上佳菜子(中京大)は4位、今井遥(新潟県連盟)は9位で確定。

 ボルドーで開催されたフランス杯は最終日のフリー演技を実施できなかった。通常ファイナルはシリーズの上位6人(6組)で争うが、フランス杯に出場した選手が補欠の1番手に入った場合は特別措置として出場権が与えられる。ファイナル進出者は浅田や羽生結弦(ANA)が出場する第6戦NHK杯(27~29日・長野市ビッグハット)で最終決定する。