日本体育大がトヨタ自動車と協力し、ドライバーを養成する異例の講座を来春から設けることが24日、分かった。自動車レースの最高峰、F1をはじめとするモータースポーツで活躍できるようなプロ選手から、開発に携わるテストドライバーまで幅広く育てるのが狙い。日体大と系列高校の学生、生徒が受講対象となり、大学の単位として認めることも検討している。

 岡山県の岡山国際サーキットなどが拠点となる見込み。トヨタ系列の自動車部品会社で、レーシングチームとしてル・マン24時間などに参戦経験のあるサード(愛知県豊田市)の専属ドライバーに学生の指導を依頼しているという。

 日体大の関係者は「欧州などに比べて、日本ではモータースポーツの人材は不足している。産学連携による新しい試みとなり、自動車産業にも好影響を与えると思う」と期待を込めて語った。