日本オリンピック委員会(JOC)の元役員が過去に指定暴力団山口組の元幹部と会食していたと一部で報じられた問題で、会食していた可能性が浮上している元役員は25日、東京都内で報道陣の取材に応じ、「一切関係ない」と接触を否定した。

 JOC元役員は現在も国内競技団体で幹部を務めている。この団体では事実関係を調査した上で、会食した事実はないと22日の幹部会で結論づけた。

 日本大名誉教授の山岡永知氏が山口組元幹部から2千万円を借りて返済していなかった問題の裁判記録をもとに、JOC元役員が、この幹部や山岡氏と2008年に飲食店で同席したとする報道があった。JOCは裁判記録だけでは人物を特定できないとして、聞き取りなどはせずに静観する姿勢を示している。