国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は25日、アフリカ・オリンピック委員会連合(ANOCA)の総会であいさつし、来年のリオデジャネイロ五輪に向けて「ドーピング対策で一層の努力を促したい」と異例の訴えで改善を要請した。

 近年はケニアの陸上界でドーピング違反が相次ぎ、アフリカ諸国の反ドーピング態勢の整備も問題視される。会長は「多くのメダル獲得で夢を実現しても薬物スキャンダルが発覚すれば全てがメダルに値しなくなる」と、世界反ドーピング機関(WADA)や各国の政府と協力してクリーンな選手を守る必要性を強調した。