2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は26日、住宅設備大手のLIXIL(リクシル)と国内最高位スポンサー「ゴールドパートナー」の契約を結んだと発表した。東京都内で開かれた記者会見には、同社とグローバルパートナー契約を結ぶ男子テニス世界ランク8位の錦織圭(25=日清食品)が出席。16年リオデジャネイロ五輪と、20年東京五輪での連続メダル獲得を誓った。

 錦織は日本人として96年ぶりの五輪メダルを射程にとらえている。現在、世界8位で3大会連続となるリオ五輪の出場は確実。「今年以上にレベルを上げて、メダルを狙える位置にいたい」と意気込んだ。

 5年後の東京五輪も視野に入る。東京五輪に出場すれば、テニスの日本選手としては杉山愛と並んで史上最多タイの4大会連続出場となる。30歳で迎え「体力も経験もいい時期。自分のテニスを多くの人に見てもらえるきっかけになる」と期待感を口にした。

 テニスは、日本が五輪で初めてメダルを獲得した競技。1920年(大9)アントワープ五輪で、熊谷一弥がシングルスで、柏尾誠一郎と組んだダブルスで、ともに銀メダルを獲得した。錦織がリオ五輪でメダルを取れば96年ぶり。メダル競技として日本の五輪史上最大の空白を埋めることになる。

 リオ五輪前には全豪、全仏、ウィンブルドンの4大大会がある。今年は全豪と全仏は8強、ウィンブルドンは2回戦を棄権した。「4大大会をしっかり準備して、その後に五輪に臨みたい」。16年の戦いは1月3日からのブリスベン国際(オーストラリア)で始まる。

 ◆16年リオデジャネイロ五輪テニス競技出場権 16年6月6日の世界ランキングで、男女シングルスは各国および地域で最大4人、計56人が決まる。加えて、国際テニス連盟(ITF)の推薦枠6人、三者委員会(ITF、国際オリンピック委員会、国内オリンピック委員会で構成)推薦枠2人の計64人が出場できる。出場資格として、12年ロンドン五輪以降の4年間で、国別対抗戦の男子はデ杯、女子はフェド杯の代表に最低3回はなっていなくてはならない。