競泳の萩野公介(21=東洋大)が五輪金メダルへ「地獄トレ」を敢行する。27日、成田空港から高地合宿先のスペイン・グラナダに出発した。約5カ月ぶりの実戦復帰となった前週の東京スイミングセンター招待記録会では6冠を達成。完全復活へ「俗世間を離れ、きつい状況で追い込みたい」と覚悟をみせた。

 標高2300メートルのスペイン・グラナダでの合宿は初になる。今夏の世界選手権(ロシア)前には行く予定だったが、ケガのために緊急帰国。同所で合宿した渡部香生子(19)と星奈津美(25)は金メダルを獲得した。「泳ぎ込んで実力をつけて帰ってきたい」と意気込んだ。

 平井伯昌コーチ(52)は「週12回練習にウエートトレを入れたい。記憶に残る高地合宿にする。(五輪)金メダルを取るなら、ここで死ぬほどやれと。限界は超す。手加減せずにやらせたい」と地獄合宿を宣言した。