ラグビーの関西大学リーグで8年ぶりの優勝を目指す同大が大規模な「集客大作戦」を決行だ。現在5勝1敗の2位で、12月5日の最終節は天理大戦(正午キックオフ、西京極)。天理大は6戦全勝だが、直接対決を制すれば当該成績で優勝が決まる。注目の大一番を前に、ラグビー部が著名人の協力も得ながら広報活動に力を入れている。

 最大の目玉は、同部公式ホームページから閲覧できる告知動画だ。プロ野球・阪神の片岡篤史打撃コーチ(46)と、元ヤクルトの宮本慎也氏(45=日刊スポーツ評論家)の同大OBコンビが野球部出身ながら出演。ラグビー元日本代表で豊田自動織機SOの大西将太郎(37)や、ミスキャンパスの学生も応援を呼びかける力作だ。

 試合当日は京産大と合同で、午前9時半からキッズスクールを開催。京都市上京区のゆるキャラ「かみぎゅうくん」と京田辺市の観光大使「一休さん」も応援に駆けつける。同大を応援する観客には500部限定で「観戦ガイドブック」と、フェースシール500枚を配布予定だ。

 これまでにない「集客大作戦」に選手の鼻息も荒い。7人制日本代表のWTB松井千士(ちひと、3年)は「注目されるのはうれしい。多くの人たちに見に来てもらいたい。ベストパフォーマンスを見てください」とPR。プロップの才田智主将(4年)は「天理は簡単にトライを取れる相手じゃない。競って勝てるか、競って負けるか。セットプレーで崩して、プレッシャーをかけ続けたい」と必勝を誓った。