2024年夏季五輪の開催都市に立候補したハンブルク(ドイツ)は29日、招致の是非を問う住民投票の結果、巨額の開催コストへの懸念などから過半数の賛同を得られなかった。

 ドイツでは13年にも22年冬季五輪招致を検討したミュンヘンが住民投票で支持を得られず、立候補を断念した。投票はセーリング会場予定地のキールでも実施された。

 国際オリンピック委員会(IOC)は9月、24年夏季五輪に、パリ、ローマ、ハンブルク、ブダペスト、ロサンゼルスの5都市が立候補したと発表した。米国は当初立候補を表明したボストンが住民の反対などで招致を断念した。22年冬季五輪招致は当初6都市が立候補したが、オスロなど4都市が撤退する異例の展開だった。

 開催都市は17年のIOC総会で決まる。