女子70キロ級決勝で惜敗した大野陽子(26=コマツ)は「優勝を狙っていたので悔しい。あと1つ取れなかった」と唇をかんだ。

 世界選手権代表の新井千鶴(22=三井住友海上)を指導3で追い込んだが、その後立て続けに指導を3つとられて並ぶと、延長で反則負けとなる4つめの指導をとられた。「守る気持ちはなかったけれど、攻めきれなかった」と振り返った。

 目標のリオデジャネイロ五輪出場へ、立場はより苦しくなった。「講道館杯で優勝し、この大会も優勝するつもりだった。もっと攻める柔道をしないと」と、わずかな可能性にかけて話していた。