日本代表FB五郎丸歩(29)と兄でフッカーの亮(31)の兄弟対決に注目が集まった対戦は、弟に軍配。ヤマハ発動機が危なげなく勝利した。

 九州で行われた試合ながら、観客は今季リーグ最多となった。試合はヤマハ発動機が前半だけで5トライ5ゴールを奪い、一気に試合を決めた。先発出場した五郎丸は5本のキックをすべて成功させ、後半27分に退いた。09年10月の近鉄戦で後半に途中交代して以来、約5年ぶりだった。五郎丸は試合後「後半の最後で交代すると(体が)とても楽ですね。クセになりそうです」と冗談を飛ばした。

 一方のコカ・コーラも奮闘。敗れはしたものの、後半は主導権を握った。40分のほとんどを敵陣内での攻撃に持ち込み、失点はドロップゴールによる3点のみに抑えた。臼井監督は「前半で予想以上に失点してしまったのが敗因。後半は持ち味を出すことが出来た」と話した。

 注目された兄弟対決は兄の出場機会がなく、この日は実現しなかった。