ラグビーの全国大学選手権に関西王者として出場する同大が10日、京都・京田辺市のグラウンドで練習を行った。13日の初戦は秩父宮での慶大戦。プロップの才田智主将(4年)は「アウェーだと思うけれど、どういう状態になってもポジティブに考えたい。形としては(関西)優勝だけれど、チャレンジャーとしてやりたい」と気持ちを高ぶらせた。

 午後7時からの練習では、小雨が降りしきる中でも活気のある実戦形式練習が行われた。慶大伝統の低く突き刺さるタックルに対しては、7人制日本代表のWTB松井が「ハンドオフで(相手の)頭を落とせれば。関東の人たちにも『今年の同志社は力があるな』と思ってもらいたい」と自信をのぞかせた。

 分析班は関西大学リーグ優勝が実感できないぐらい準備に追われ、この日も当日の観戦者のために出場メンバーが練習後「イヤーブック」へサインするなど、オール同大での準備が進んでいる。山神監督は「関西優勝は、いろいろなところで頑張ってきた学生の努力が報われたというところが一番良かった。チームは上向きの状態。もちろんセーフティーリードを保てればいいですが、最後の20分の戦いになると思う」と分析。慶大戦の後は20日に筑波大戦、27日に大東大戦と続くが、まずは慶大撃破に全力を注ぐ。