新発田商(新潟)は八王子実践(東京)に0-2のストレート負けした。

 目を赤く腫らした新発田商の選手たちに、桂山信行監督(53)が語りかけた。「ありがとう。よく頑張ってくれた」。八王子実践の速さと高さに対抗できなかった。持ち前の粘りも通用しなかった。

 第1セットは12-25、第2セット13-25のストレート負け。2試合連続フルセットの末、3回戦に勝ち上がってきたチームに、粘る体力はもう残っていなかった。石山佑梨菜主将(3年)は「ふくらはぎをつっている子もたくさんいた」と、疲労度が高かったチーム状態を明かした。

 相手エース東谷玲衣奈(1年)に角度のあるスパイクを連発された。「ブロックをどんなに頑張っても届かなかった」。そう話した石山主将は名門・八王子実践の戦いぶりに感謝していた。「最後までスタメンでゲームをしてくれたことは、うれしかった」。真剣勝負で敗れた主将の顔には満足感が漂っていた。