東海大仰星(大阪第1)が全国選抜大会、全国7人制大会と合わせ「3冠」を達成した。

 2大会前と同じ顔合わせとなった決勝戦で、桐蔭学園に対して、前半3分にロック横井達郎(3年)のトライで先制。前半24分に12-17と逆転を許したが、前半終了間際の29分にゴール前ラックからフランカー真野泰地主将(3年)がサイドをついて、再逆転トライ、GKも成功し、19-17で折り返した。

 後半も3分にBKが展開して、WTB中孝祐(3年)がトライを奪い、26-17と主導権を握った。

 高校日本代表候補6人、U-17日本代表1人を擁し、タレント集団と思われがちだが、3年は入学時、周囲から「谷間の世代」とささやかれてきた。その“逆風”を跳ね返しての頂点。真野主将は「正直実感はわきませんが、決勝戦で全員ラグビーができて、スタンドの仲間が喜ぶ姿を見れたことが、1番うれしいです」。10日の最後の練習終了時、円陣で「みんなで日本一の景色を見て、笑顔で終わろう」と声をかけた。約束を果たしての優勝に、笑顔が絶えなかった。