桐蔭学園(神奈川)のFB床田聖悟(3年)は、兄と同じく東海大仰星(大阪第1)の前に屈した。

 床田の兄は2大会前に決勝を戦い準優勝。床田はそのリベンジに燃えていた。準決勝で左足首を痛め、中3日の調整では別メニュー。ギリギリまで状態を確認した上で先発出場がかなった。「不安はなかった」と言うものの、テープで足を固め、座薬の痛み止めも打って一戦に臨んだ。

 10日夜には母・真樹さんともLINE(ライン)でやりとりをした。普段はスタンプや一言のコメントで返答をするものの、この日は「3年間支えてくれたので、ちょっとした親孝行は出来ました。明日は死ぬ気で頑張ります」と返信。真樹さんも「なんとしてもやり抜くんだという強い意気込みを感じた」と感慨深げ。

 後半9分までプレーしたが、不完全燃焼だった。「言い訳になってしまうが、足が完治していればもう少し抜けられた」と唇をかんだ。今春からは立大に進学するが「大学へ行っても部活に顔を出して、後輩たちにアドバイスしていけたらいい」と話した。