卓球女子の福原愛(27=ANA)が18日、ワールドツアー・ハンガリーオープン出場に備え、羽田空港から出発した。17日まで開催された全日本選手権では、19歳の加藤杏華(十六銀行)に敗れて6回戦敗退。10代選手3人の4強入りに「お尻に火が付いた。世界選手権(2月、マレーシア)前の最後の大会なので頑張りたい」と、欧州で2戦続くワールドツアーでの雪辱を誓った。

 都内は大雪の影響で、早朝から交通網は大混乱だったが、福原にとっては気分転換にもなったようだ。前夜は時差調整で深夜まで起きていたため、外の吹雪を確認。ただちに翌朝のタクシー予約を試みたが何社に連絡しても断られ続けた。バスと電車での移動を決断し、余裕を持って7時起床で自宅マンションを出発。だが、スーツケースが動かないほどの積雪を確認。雪国・宮城県育ちの経験を生かし、清掃員に道具を借りて約10メートルの雪かきをしたという。空港に取材にきた報道陣にも「雪かきは得意なんですよね。コツがあるんですよ」と身ぶり手ぶりで説明。「みなさんも帰りには、気をつけてくださいね」と、雪道での歩き方や、自転車の乗り方まで教示した。