カナダで22日行われたボブスレーのワールドカップ(W杯)男子2人乗りで、韓国がスイスと同タイムでアジア勢初の優勝を果たし、2018年平昌冬季五輪を開催する韓国の「金メダル候補」に急浮上した。

 韓国自動車大手の現代自動車が開発したそりも最近完成するなど国を挙げて後押しするムードが高まりつつある。

 韓国ボブスレー・スケルトン連盟によると、韓国のボブスレーは冬季五輪では10年バンクーバー大会が初出場。競技人口も少なく、韓国メディアはW杯制覇を「そり競技不毛の地に奇跡」と大々的に報じた。

 韓国の大企業も後押しする。朝鮮日報によると、現代自動車は化学大手と連携し、先端素材を使ったそりを開発。今回優勝したチームが国際大会で近く実戦テストする。同自動車は平昌の五輪会場の特性も加味して調整を続け、今後、連盟が採用の可否を決める。

 平昌五輪に向けては東京都大田区の町工場が中心になって開発した「下町ボブスレー」がジャマイカ代表に提供されることから、技術の「日韓対決」も注目が集まる。

 今回の優勝で元允宗、徐英〓の韓国はW杯ランキングでも1位に上がった。14年ソチ五輪では18位に終わったが、今季のW杯は3位に3度入るなど成績を伸ばしていた。

※〓は王ヘンに属のシカバネを取る