女子バスケットボールWリーグのシャンソン化粧品は28日、東京都内で会見し、昨年11月のデンソー戦の判定を巡り、静岡地裁に約3000万円の損害賠償金を求めて主審の男性審判員を提訴したことについて、説明した。シャンソンの杉山明宏部長と御宿哲也弁護士は「審判の行為に大変問題があった」とし、Wリーグに判定の検証と謝罪を求めたが、明確な回答がなかったため提訴に踏み切ったと明かした。

 Wリーグの西井専務理事はシャンソンの強硬な姿勢に「残念。何とか(訴訟を)取り下げてほしい」と話した。リーグとしては判定の最終決定権は審判にあり、審判問題は介入しないとの姿勢。「際どい判定のたびに、審判が謝罪することは受け入れることはできない」と、シャンソンとの考えは平行線だ。それでもシャンソンからの訴えもあり、ビデオ判定、コミッショナー設置の徹底などの再発防止策の検討も始めている。西井専務理事は「引き続き、訴訟の取り下げを求めていく」と話した。