女子卓球でリオデジャネイロ五輪の日本代表候補に内定している福原愛(27=ANA)が2日、ワールドツアー2戦に出場した欧州遠征から羽田空港に帰国した。

 ハンガリーオープン(ブダペスト)3回戦で帖雅娜(香港)に2-4、ドイツオープンでは準々決勝で武楊(中国)に0-4と敗戦。いずれも大会優勝者に負けただけに「勝っていたら優勝できていたのかなという思いもある。残念。まずは、世界選手権まで残り少ないけど、しっかり準備したい」と、28日開幕の世界選手権団体戦クアラルンプール大会へ気持ちを切り替えた。

 最近の日本代表メンバーでは男女合わせて最年長で臨むことが増えてきた。団体戦で行われた昨秋のアジア選手権(タイ)では決勝で中国に完敗。昨年末にはサッカー男子日本代表の主将を務めるMF長谷部誠(32=フランクフルト)と対談。「ハセさんの主将の心得で、チームのためになることなら何でもすると言っていた。アジア選手権では1番年上だからといって自分が我慢することもあって負けてしまった。コミュニケーションもとって、世界選手権では勝つことを最優先したい」とリーダーの自覚はたっぷりだ。