スピードスケートのワールドカップ(W杯)第5戦を欠場した男子短距離の加藤条治(日本電産サンキョー)が2日、ノルウェーから成田空港に帰国し、今季の残りは大会に出場しない考えを示した。

 昨年春に痛めた右膝に加えて左膝にも痛みが出たことを明かし「ちくちくだった痛みが大きくなった。これ以上続けたら来季に向けた練習ができなくなると思った」と説明した。

 今季、2シーズンぶりに実戦復帰した加藤は、11日からの世界距離別選手権(コロムナ=ロシア)の代表も辞退した。検査を受け、氷上練習も控えて回復に努める方針。夏場に十分な練習を積めないままシーズンに臨んだことで「筋肉量が不十分なまま、どかんと滑って負担がかかってしまった」と反省した。