世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」に日本から挑むサンウルブズが3日、始動した。メンバー34人のうち、日本選手権直後のパナソニック勢らを除く26人が都内のホテルに集合。ライオンズとのリーグ初戦(27日、秩父宮)まで3週間強でのチーム作りを託されるマーク・ハメット・ヘッドコーチ(HC、43)は「数カ月でチームを確立したい。17年は成長したチームで戦う」と早くも来季を見据えた。

 昨年のW杯では、4年間の準備を経て南アフリカを破ったが、今回はあまりに時間がない。日本代表が中心とはいえ、初対面のニュージーランド選手らも含まれる。フッカー木津は「不安しかないですよ」と本音を明かす。この日は自己紹介など顔合わせだけ。実戦練習は8日からで、チーム熟成の時間は多くない。

 W杯8強を逃した日本が4強独占の南半球の強豪に挑む。「準備期間が短すぎるし、なかなか勝てないだろう」と言うロック真壁は「それでもやらなきゃダメ。やるしかない」と悲壮な決意を口にした。それでも、がむしゃらに当たるのが日本ラグビー。「日本や自分の通用する部分を見つけたい」。SO立川は最高の経験を得られる舞台を楽しみにしていた。【荻島弘一】