バスケットボール女子日本リーグ機構は10日、Wリーグのシャンソン化粧品が試合での判定をめぐって主審を提訴した問題で、原因調査と再発防止のため第三者委員会(倫理委員会)を設立したと発表した。近日中に第1回の会合を開催する。

 第三者委は弁護士ら3人で構成される。Wリーグとシャンソン側へのヒアリングなどを行い、事実関係の把握から着手する。Wリーグの木下亮事務局長は「双方の言い分を取りまとめてもらって、どう対応するのが良かったかなどを判断してもらう。早く収束を図りたい」と話した。

 シャンソン化粧品は昨年11月のデンソー戦で判定が不当に覆ったとして、約3千万円の損害賠償金などを求めて静岡地裁へ提訴した。

 この日行われた日本バスケットボール協会の理事会でも今回の問題が報告され、主審個人に対する多額の損害賠償請求などについて批判的な声が出たという。日本協会の大河正明専務理事は「審判へのリスペクトがないし、われわれとしては遺憾と言わざるを得ない」と話した。