シンクロナイズドスイミングの日本代表が12日、東京・西が丘の国立スポーツ科学センターで、20日からのブラジル・サンパウロ合宿を前に、練習を公開した。

 終盤に約22秒の長い足技があるなど、日本の良いところをアピールする演技構成。しかし、井村雅代コーチは「長さは難易度だが、あれで満足していない。次のステップにしたい」と、選手にはさらなる試練を科すつもりだ。

 チームは1月18日から2月4日まで、厳しいグアム合宿をこなした。井村コーチが「突風あり、まぶしい太陽あり、最悪の条件での練習で、自信になったと思う」と総括した18日間。エース乾友紀子(25=井村シンクロクラブ)は「環境の変化に最初は負けていたが、どんな状況でもやれなければという気持ちになった」。三井梨紗子(22=東京シンクロクラブ)も「自分たちの弱いところがよく分かった。チームみんなで乗り越えられた」と大きな収穫を得た。

 3月2~6日にブラジル・リオデジャネイロで同五輪世界最終予選に臨む。井村コーチは「力を出し切ったら1位通過できる」と話す一方、チームには「まだ誰にも連れていくとは言っていない」と、同予選直前までチーム内で競争させる考えだ。