予選勝者で世界ランク130位の西岡良仁(20=ヨネックス)は、第4シードで同58位のサム・クエリー(28=米国)に善戦したが、3-6、4-6のストレートで敗れ4強入りはならなかった。


 第1セット第5ゲームで先にブレークポイントを握った西岡だが、クエリーの強烈なサーブにしのがれ、逆に第8ゲームをブレークされて第1セットを失った。第2セットでは第1ゲームのトリプルのブレークピンチをしのぎ、第2ゲームでブレークチャンスを得たが、これもものにできず、第5ゲームでラリー戦を競り負けてブレークされ、そのまま逃げきられた。


 西岡は「リターンゲームで相手に重圧をかけられなかった。ワンチャンスをものにしないとこのレベルの相手には勝てない。きょうは(力の差を)見せつけられた」と話した。


 第1試合は同145位のフリッツ(米国)が6-4、5-7、7-6で同107位ベッカー(ドイツ)を破り4強進出を決めた。準決勝では同102位のベランキス(リトアニア)と対戦する。


試合後、握手する西岡(左)とクエリー(AP)
試合後、握手する西岡(左)とクエリー(AP)

リターンする西岡(AP)
リターンする西岡(AP)


西 岡03-6
4-6
2クエリー


第2セット


   101112
西 岡         4
クエリ       6

○はキープ、●はブレーク、Tはタイブレーク

※西岡のサーブで第2セット開始

◆第10ゲーム バックのウイナーや西岡のミスで40-15。最後は西岡のコードボールをフォアで打ち返しクエリーがキープして第2セットも連取し、4強進出を決めた

◆第9ゲーム 西岡がラブゲームでキープ

◆第7ゲーム 西岡がラブゲームでキープ

◆第6ゲーム クエリーが30-30から8本目のサービスエース

◆第5ゲーム リターンエースとミスで西岡が30-40のブレークピンチ。長いラリーから最後はリターンが甘くなり、ボレーを決められてクエリーがブレーク

◆第4ゲーム 西岡のフォアの逆クロスがウイナーとなりジュースに持ち込むが、7本目のサービスエースを決められキープされる

◆第3ゲーム 西岡がフォアのウイナーを連続で決めてキープ

◆第2ゲーム 西岡が相手ミスからジュースに持ち込み、2度目のブレークポイントをつかむがものにできず

◆第1ゲーム 西岡がミスからトリプルのブレークポイントを許すが、バックのウイナー、フォアのウイナーなどでジュースに持ち込み、初のサービスエースを決めて何とかキープ

第1セット


   101112
西 岡          3
クエリ       6

○はキープ、●はブレーク、Tはタイブレーク

※クエリーのサーブで試合開始

◆第9ゲーム ラブゲームでクエリーがキープし第1セットを先取

◆第8ゲーム 西岡が初のダブルフォールトで0-30と先行されるが、ストローク戦で競り勝ち30-30。ボレーをミスして初のブレークピンチ。最後はネットプレーを決められクエリーがブレーク

◆第6ゲーム 西岡が危なげなくキープ

◆第5ゲーム 西岡が相手ミスでジュースに持ち込む。バックのウイナーでブレークポイントをつかむが、強烈なサーブでしのがれる。3本目のサービスエースなどでキープされ、ブレークならず

◆第4ゲーム 西岡が40-30からストロークで粘り、最後は見事なロブを決めてキープ

◆第2ゲーム 西岡が15-30からストロークで競り勝って巻き返しキープ