国際テニス連盟(ITF)から賭けに絡んだ不正に関与したとして12カ月の資格停止処分を受けたクロアチアの審判員デニス・ピトナー氏が処分後に昨年の全米オープンで線審を務めていたと英紙ガーディアン(電子版)などが12日、報じた。主催する全米協会が認めた。

 ピトナー氏は昨年7月に線審を務めることが許可された。選手の情報を漏らしたことや、テニスの賭けサイトにアクセスしたことで8月に資格停止となり、同協会も連絡を受けていた。

 協会広報は同紙などに、通知を受ける前にピトナー氏が許可証を受け取っていたとし「手順の不備で許可証が取り消されなかった」と釈明。調査の上、再発防止に取り組むとしている。