テニスのトップクラスの大会で八百長疑惑が報じられた問題で、イタリア検察当局関係者がトップ選手にも調査対象を広げるべきだと訴えたと15日、英BBC放送(電子版)が伝えた。イタリア当局が入手したリストには世界ランキング20位以内に入った経験のある選手も2人含まれているという。

 イタリアのテニス界で賭博疑惑を調べてきたディマルティノ氏によると、同国の男子選手2人が2007~11年に不正に関わって金銭を受け取った疑いがあり、バルセロナの大会で2試合について「具体的な証拠がある」と証言。4大大会のウィンブルドンや全仏オープンを含めて30試合以上で疑惑を指摘し、イタリア勢以外の選手でも20人以上の名前が浮上している。同氏は度重なる注意喚起に対し、行動に移さなかった不正監視団体のTIUも批判した。