8月リオデジャネイロ五輪出場をかけて5月開幕の世界最終予選(東京)に臨むバレーボール男子日本代表が25日、合宿中の都内で練習を公開した。練習前にコートで30分ほどのミーティングを行ったあと、選手たちは午後2時から約2時間、サーブ練習などをこなした。

 活躍が期待されるウイングスパイカー石川祐希(20=中大)は、左膝を痛めた影響でこの日はジャンプなどを控えた。深刻な状態ではなく、「やろうと思えばできるけど、今は我慢して徐々にコンディションを上げていく」と話した。合宿終盤には本格的に練習に参加する予定だという。

 五輪は「あまりイメージできていない」という。「すごいんだろうとは思うけど、1つの大会として考えている」と自然体だ。五輪に進めなかった12年ロンドン五輪の世界最終予選も注目して見ることはなかったといい、「これから最終予選のイメージを作りながらやれれば」と気張らずに話した。

 14年アジア大会(仁川)、15年9月のW杯(東京など)を経て「世界との差は縮まっている」と手応えを感じている。「課題は見えているので、そこを強化すれば戦えると思う」と、笑顔で先を見据えた。