フィギュアスケート世界選手権の公式練習が28日、ボストン・TDガーデンで行われ、14年以来2季ぶり2度目の優勝を狙う羽生結弦(21=ANA)が好調ぶりをみせつけた。

 今大会では、昨年のNHK杯、グランプリ(GP)ファイナルで2大会連続で歴代最高得点を出したフリー「SEIMEI」がさらに進化する。後半に組み込んでいた4回転-3回転の連続トーループを、4回転サルコー-3回転トーループの連続ジャンプに変更。この日は、本番のリンクで新たな構成を試し、すべてのジャンプを成功させた。 ステップを踏む場面では本番さながら、鬼のような表情も。練習初日から闘志がみなぎっていた。14年ソチ五輪金メダリストで、現在ショートプログラム(SP)、フリー、合計すべてで歴代最高得点を保持する「絶対王者」として、最高の演技で今季を締めくくる。