バレーボール女子日本代表が29日、5月14日開幕の五輪最終予選(東京)に向けて鹿児島県内で行っている合宿を公開した。午前9時から約3時間の練習を行い、公開された約2時間は試合形式の実戦練習などを行った。

 12年ロンドン五輪で銅メダルを獲得した火の鳥ニッポンには、リオデジャネイロ五輪でもメダルの期待が集まるが、真鍋政義監督は「(メダルは)厳しいと世界は思っている。男子化が進んでいるし、出場権を取るのも危機感を持っている」と真剣なまなざしで語った。

 確かに、前回とは事情が異なる。10年世界選手権3位、11年W杯4位と上位に絡んで臨んだロンドン五輪。「チームとして本当に“いけるんじゃないか”というのがあった」とウイングスパイカー木村沙織主将(東レ)は話す。対して今回は14年世界選手権が7位、15年W杯は5位だった。木村主将は「今回はなかなか目標に届かずに数年きている。4年前とは全然違う。全員で、相手の隙をくぐり抜ける」と続けた。

 合宿には現在21名が参加しているが、五輪までには14名に絞られる。真鍋監督は「選手は気合が入っていますね」と、さらなる激しい競争に期待した。