夏季五輪28競技の国際競技連盟で構成される夏季五輪国際競技連盟連合(ASOIF)のリッチビッティ会長は19日、2020年東京五輪の追加種目で大会組織委員会が提案した5競技18種目に対し「最初の段階から5競技と(上限の)500人の選手数は多過ぎる」と異論を唱えた。スイスのローザンヌで開かれた総会で発言した。

 同会長は「追加種目の提案を認めた国際オリンピック委員会(IOC)の改革は支持するが、五輪の肥大化阻止と逆行する」と述べた。また追加種目で承認される条件として国際統括団体の整備を課題に挙げた。スケートボードは現在、3つの国際団体が存在している。国際競技団体にある一部の意見を反映したものとみられ、今後のIOCの判断への影響も注目される。

 追加種目候補になっている世界空手連盟の奈蔵稔久事務総長は「正直びっくりした」と突然の発言に驚いた様子で、組織委の布村幸彦副事務総長は「500人の上限枠で承認してもらえるように進めていく」と話した。

 追加種目候補の野球・ソフトボール、空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンは8月のIOC総会で正式に決定する。