ロシアのムトコ・スポーツ相は27日、女子テニスで元世界ランキング1位のマリア・シャラポワ(ロシア)が1月から禁止薬物に指定されたメルドニウムに陽性反応を示した問題で、血液サンプルの検出量が許容レベルを超えていたと明らかにした。タス通信などが報じた。

 不整脈などの治療に使われるメルドニウムは違反が相次ぎ、世界反ドーピング機関(WADA)は検出量が1マイクログラム以下と微量だった場合は容認する新たなガイドラインを公表。陽性反応を示した一部選手の処分が解除されている。ただシャラポワの場合は治療目的で長期間服用していた背景があり、同スポーツ相は「より複雑だ。処分を回避できるかコメントできない」と述べた。

 国際テニス連盟(ITF)はシャラポワに暫定的な資格停止処分を科しており、聴聞会を実施した上で処分を決める。