リオデジャネイロ五輪男子100キロ超級代表最終選考会を兼ねた大会で、一昨年と同じ顔合わせとなった決勝は23歳の王子谷剛志(旭化成)が26歳の上川大樹(京葉ガス)に合わせ技で一本勝ちし、2年ぶり2度目の優勝を果たした。

 王子谷は5試合中4試合が一本勝ち。決勝もロンドン五輪代表の上川を相手に積極的な姿勢が光った。

 リオ五輪代表候補1番手で2連覇を狙った原沢久喜(日本中央競馬会)は準決勝で上川に旗判定で敗れ3位だったが、全日本柔道連盟は報道陣に公開しての強化委員会で国際大会などの実績から原沢を選んだ。23歳の原沢は初五輪となる。逆転での代表入りを狙った七戸龍(九州電力)は準決勝で王子谷に一本負けした。

 ▽山下泰裕・全日本柔道連盟強化委員長の話 多くの代表選手が最後の試合で結果を出せず、懸念はしている。だが原沢はまだまだ伸びていく余地が十分にある。(世界選手権を7連覇しているフランスの)王者リネールに真っ向から挑んでほしい