27歳の七戸龍は準決勝で敗れ、大逆転での五輪代表入りはならなかった。「仕切り直しをしないといけない。(足りなかった点は)パッと浮かぶものはないが、こみ上げてくると思う」と悔しさをあらわにした。

 王子谷との準決勝は互いに指導が重なる展開から、中盤で相手の攻めに屈した。世界選手権で2年連続2位に入るなど実績十分だっただけに「日本の重量級は確実にレベルアップしていると思っている。その中で自分が1番手であり続けたかった」と無念さを隠さず言葉にした。

 日本男子の井上監督は「重量級を引っ張ってきたのは七戸。彼を核にしながら原沢らが追いかけた。その言葉はかけてあげたい」と、ここ数年の奮闘をねぎらった。