2012年に続き、全日本選手権の優勝者が五輪代表になれなかった。

 報道陣に公開された代表選考の強化委員会は約3分で原沢に決めたが、選考方法の見直しを求める声が会議室の外で上がった。

 男女の最重量級は4月に2大会をこなす。全日本は体重無差別で、試合時間やルールも五輪と異なる。「けがのリスクも考えた方がいい」と、ある強化委員。昨年から10大会以上に出ている原沢はスタミナが尽きた格好だ。

 山下強化委員長は飛び抜けた戦績の選手に「内定」を与えるべきだとの意見が複数あることを認め、議論を重ねると明言。「20年は日本代表がベストの準備をできるようにしたい。リオ五輪の結果を見て、十分に検討したい」と述べた。